セム温泉

書籍概要

著  者:沢崎 元美
定  価:本体1,800円 +税
判  型:46判上製
ページ数:325ページ
発  行:2010年2月20日
ISBN:978-4-88592-107-0 C0093
装  画:畑中 純
題  字:小西 斗虹

内容紹介

 
――南関東の小さな旧宿場町である。東海道の支線を三十分、次に山岳鉄道を乗り継ぎ、その終点からさらにバスで四十分ほど揺られなければならない。(セム温泉冒頭)
一度行ったら生きて戻れないというセム温泉場をめぐって、15年間にわたって書き上げられた連作小説。
セム温泉の全貌がここに。
版画家畑中純氏の作品11点、篆刻家小西斗虹氏の作品3点を含める。

目 次

■セム温泉
■セムの底で
■銘酒屋染野
■遊山・ザ・ロード
■安楽楼
■往生館
■万願療養所
■射幸院
■水沢亭
■刹那殿

大崎ふみ子氏評

この小説が怖いのは、セム温泉があったら、私も行くことを本気で検討するだろうから、というのが一つ。もう一つの理由は、セム温泉を肯定して本当にいいのだろうか、多くの人が生き抜いてきた歴史はどうなるのか、言ってみれば足元の床が抜けるような思いがするからです。そんな思いがするのに、登場人物がみな表面上は「普通の人」で、ときどき笑えるのが、実に見事です。

関連記事