世界は光にみちているか

書籍概要

著  者:川島 福果
定  価:1,980円(本体1,800円+税率10%)
判  型:四六判並製
ページ数:398ページ
発  行:2024年7月23日
ISBN:978-4-88592-237-4 C0093

内容紹介


ひたむきに力強く、彼女は不条理な世界を歩む――

高度経済成長の傍らで、ベトナム戦争や公害問題などが社会に暗い影を落としていた1967年。
漠然とした不安を抱えながら都内の大学に進学した冬華蕗子(とうが・ふきこ)は、2人の同級生とともに文学部自治会へと入会し、学生運動へと身を投じていく。
しかし社会の矛盾へ声を上げるための運動は次第に過激さを増していき、ついに羽田での闘争の最中に死者を出してしまう……。

バブル崩壊までの社会を冷静な目で描写しつつ、友情や恋愛、家族の物語も盛り込んだ著者渾身の一大長編!

著者プロフィール

川島 福果(かわしま ふっか)
1949年東京に生まれる。法政大学中退、出版社勤務を経て現在にいたる。川崎市在住。
著書に『この胸の記憶に』(文芸社)。

目 次

第一部
序              激動の六八年、佐世保
家族の横顔          三里塚闘争へ
一九六七年の春から初夏に   王子野戦病院
マル研の扉          六八年全学連総会のころ
全学連集会とデモ       10・21国際反戦デー
マル研の夏合宿        全共闘運動の高まり
盛夏の広島          悲喜交じる一九六九年
学費値上げ反対闘争      心配な出来事
一九六七年十月八日、羽田   かけがえのない命

第二部
新しい年明け         思い悩むことなど
入学の年           互いへの敬意
驚愕の年           新しい日々
ベトナム戦争終結       新しい命
大きな喪失          生と死
初めての異動         八五年からの光と影
懐かしい人々         あのときの、あの震撼
深まりゆくもの        やがて来る未来

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